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Windows Updateを甘く見ると、業務そのものが止まる

  • 執筆者の写真: KOBAYASHI
    KOBAYASHI
  • 3 日前
  • 読了時間: 2分
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「更新を後回しにしていたせいで、朝の会議がしばらく始まらなかった」そんな小さなトラブルが、現場では繰り返されています。PCが遅い、アプリが立ち上がらない……原因はCPUやメモリではなく、単純に Windows Updateやドライバー更新を怠ったまま使い続けていること だった、というケースは少なくありません。


更新を軽視すると何が起きるのか

Windows Updateはセキュリティだけでなく、動作の安定や互換性にも直結しています。更新が溜まった状態のPCは、起動時に突然まとめてインストールが始まり、業務が止まる。あるいは古いドライバーとの食い違いで周辺機器が認識されず、会議の音声が出ない。これらは「スペック不足」ではなく「更新不足」で起こる典型です。


業務を止めない更新の工夫

更新は避けられません。大事なのは「どのタイミングで実行するか」です。多くの企業で見られるのは、社員任せのまま「夜に自動更新されるだろう」という期待。しかし現実には、夜間に電源を切る人も多く、自動化が機能していないのが実態です。システム担当者が一括管理できる仕組みを使うか、少なくとも「昼休み後に再起動」「退社前に更新」など、社内で 時間をルール化 することが重要になります。


自動化で放置グセを断つ

個人任せだと、どうしても「あとで」が積み重なります。グループポリシーやMicrosoft Intuneなどの管理ツールを利用すれば、強制的に更新が実行される環境を作れます。ここで重要なのは、社員にとって「なぜこの設定が必要なのか」を説明することです。単に強制されるのではなく、業務を止めないための仕組みだと理解されていれば、現場での反発も減ります。

ドライバー更新も忘れずに

Windows Updateだけでは足りない場合もあります。特にグラフィックやオーディオのドライバーは、会議システムの不具合に直結します。定期的にメーカーの提供する最新ドライバーを確認し、配布・適用の流れを作ることで、トラブルの芽を摘むことができます。


小さな遅延が積み重なった先に

「10分待たされた」×「週に2回」×「社員数50人」。これだけで、1か月におよそ 60時間分のロス になります。更新の後回しは、見えにくいけれど確実に企業全体の生産性を奪っています。小さな遅延は「その場しのぎ」でやり過ごせても、長期的に見ると社員の集中力を削ぎ、顧客対応の遅れや会議の質の低下につながります。さらに、更新が溜まった状態はセキュリティリスクも高め、情報漏えいやシステム障害の引き金になりかねません。つまり「更新を先送りする」という選択は、単なる便利さの問題ではなく、コスト・信頼・安全性を同時に失う行為なのです。

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