倉庫にあるPC、本当に不要ですか?~”静かな損失”を生むIT資産の幽霊化問題~
- KOBAYASHI

- 7月17日
- 読了時間: 3分

「使ってない」=「いらない」ではない
オフィスの一角、倉庫の棚、あるいは予備機として積まれたままのパソコンーー。
「いつか使うかも」と思って置いてあるけれど、結局何ねんもそのまま…そんな状況、思い当たりませんか?
そしてそれらのパソコン、しばしば「廃棄予定リスト」へと回され、費用をかけて処分される。
でも、ちょっと待ってください。
それ、本当に”不要”でしょうか?
IT資産の幽霊化が企業にもたらす静かな損失
企業には、見えていない損失が多くあります。その一つが、IT資産の”幽霊化”です。
使われいないけれど、資産台帳には残っている。
存在はしているけれど、活用されていない。
パフォーマンス不足や老朽化といった理由で棚上げされ、最終的には廃棄予定。
でもそれ、実は「機会損失」や「保管コスト」をじわじわと生んでいるのです。
よくある誤解。古い=使えないという思い込み
確かに10年前のPCでは、最新の3Dゲームや高度な動画編集は難しいかもしれません。
しかし、一班業務用途であれば、そこまでのスペックは不要なケースも多数。
例えば
勤怠入力、社内ポータルの閲覧、勉強会の補助端末、リモートワーク端末…
こうした用途には、高性能スペックは必要ありません。
むしろ、セキュリティ更新させ施せば再利用可能なケースが多いのです。
PC廃棄にかかる、見えないコスト
企業において、パソコンの廃棄には、次のようなコストが発生します。
●データ消去や物理破損の費用
●産業廃棄物としての処理代行費
●社内手続きや廃棄承認プロセスにかかる人件費
そして、廃棄するたびに新しいPCの調達コストも発生するのが常。
つまり、なんとなく古いからといって一律に廃棄していては、本来再活用できたPCを二度買いしているようなものなのです。
解決の糸口:資産の可視化とアップサイクル視点
ではどうすればいいか?
まず必要なのは、在庫の見える化です。休眠資産の棚卸をおこない
型番・年式・スペック・不具合の有無
などを洗い出す。それだけでも状況は大きく変わります。
更にそこで、「アップサイクル視点」を持つこと。
具体的には、SSD換装やメモリ増設、OS再インストールといった処置を加えることで、処理対象だったPCが再戦力として生き返ります。
実はコスト削減&CSRにもつながる
PCを使い捨てるのではなく、再生して活用する=資源の節約&コスト削減。これは、ESGやSDGsといった、CSR方針に非常にマッチする取り組みでもあります。
「うちの会社も、ちょっと古いPCをうまく活用している。」
それだけでも、社内外にポジティブな印象を与える武器になるのです。
不要かどうかは、再検証して初めてわかる
PCの価値は、単に見た目や年式だけでは決まりません。
そのPCが使われない理由を分解し、本当に使えないのかを判断することが重要です。
倉庫にあるPCが、実は宝の山かもしれない。
その視点を一度、社内に取り入れてみませんか?
この記事を読んで、一度立ち止まり考えていただきたいのは
その使ってないPCは、本当に廃棄するしかない?
「新しいもの=良いもの」という呪縛から、そろそろ脱却してもいいのでは?
アップサイクルという選択肢が、企業にも環境にも、優しい未来をつくる
ということです。
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