企業IT×環境×人材多様性~SDGs時代の三位一体改革で競争優位をつくる~
- KOBAYASHI

- 2025年12月30日
- 読了時間: 3分

SDGs後半戦に入った今、企業が問われている視点
2025年を迎え、SDGsの最終目標年である2030年まで残りわずかとなりました。
環境負荷の低減、働き方の変化、テクノロジーによる効率化。
これらを個別に進める時代は、すでに終わりつつあります。
いま企業に求められているのは、「IT」「環境」「人材多様性」を切り分けず、ひとつの軸として捉える視点です。
この三つを同時に整えられるかどうかが、これからの競争力を左右します。
個別最適が、成長を止めてしまう理由
これまで多くの企業では、
ITはIT部門、
環境対策は総務、
人材施策は人事、
と役割を分けて取り組んできました。
しかし、その分断が見えない摩擦を生んでいます。
クラウド化を進めても、働き方が変わらなければ効果は限定的です。
多様な人材を採用しても、IT環境が追いつかなければ力を発揮できません。
SDGsの文脈では、どれか一つだけが進んでも持続可能性は成立しません。
ITは単なる業務効率化の道具ではなく、環境と人材をつなぐ基盤になり得ます。
ITは、環境負荷と働き方を同時に変えられる
たとえば、オンプレミス環境からクラウドへ移行することで、
物理サーバーの維持にかかる電力や管理コストは確実に減ります。
同時に、リモートワークが可能になれば、通勤に伴うエネルギー消費も抑えられます。
ITの使い方次第で、CO₂削減と生産性向上を同時に実現できるのです。
さらに、場所に縛られない業務環境は、地方在住者や育児・介護を担う人、障がいのある人など、多様な人材が参加しやすい構造を生みます。
これは単なる多様性配慮ではなく、企業が持つ人的資本を最大化する仕組みでもあります。
環境対策は「コスト」から「経営判断」へ
環境への取り組みは、CSRの一部ではなく、経営戦略そのものになりつつあります。
欧州ではESG情報開示が進み、日本でもその影響は中小企業にまで及び始めています。
特に重要なのが、サプライチェーン全体での排出量把握です。
自社が使うIT機器、調達方法、廃棄や再利用の仕方まで含めて評価される時代になっています。
そのため、IT資産を「使い切る」「修理して延命する」「再利用する」といった視点が見直されています。
これは単なる節約ではなく、企業の信頼性やブランド価値を支える要素になっています。
多様性は、変化に耐える力を生む
環境や市場の変化が激しい時代、同質的な組織は柔軟に対応できません。
異なる背景や価値観を持つ人材が混ざることで、企業はしなやかさを得ます。
その前提となるのが、IT環境です。
誰でも使いやすいUI、リモートで完結できる業務設計、サポート体制の整備。
テクノロジーは、機会の不平等を減らす力を持っています。
AIや自動化が進む今、人間に求められるのは判断力や創造性です。
人を中心に据えたデジタル化は、SDGsが掲げる「働きがい」や「不平等の是正」とも深くつながっています。
競争優位を生むのは「整合性」
これからの企業に求められるのは、
IT、環境、人材がばらばらに進むことではなく、互いに噛み合っている状態です。
リモートワークを進めるなら、セキュリティと運用体制が必要です。
環境配慮型の機器を導入するなら、使い方まで含めて設計しなければ意味がありません。
ひとつの投資で、複数の価値を生み出せているか。
この整合性こそが、SDGs後半戦における競争優位の正体です。
企業が未来を形づくる段階に入っている
SDGsの達成が遅れているという報道がある一方で、
企業が動くことで社会が変わる場面も確実に増えています。
ITを通じて情報を共有し、
多様な人が関われる仕組みをつくり、
無駄な資源を減らす。
それは特別な活動ではなく、事業そのもののあり方です。
社会価値と経済価値を同時に生み出せる企業こそが、次の時代をリードしていきます。




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