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AI導入、最初の一歩は「1台から」──情シスの現場で静かに始まる変化

  • 執筆者の写真: KOBAYASHI
    KOBAYASHI
  • 8月6日
  • 読了時間: 4分
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「そろそろうちの部署でも、AIを試した方がいいのでは?」

──そんな声が社内で上がったのは、数ヶ月前のこと。けれど、その話題は次第に口にされなくなっていきました。

AI、とくにChatGPTなどの生成AIは、個人ならすぐに使い始められるツールです。

無料で使えますし、ブラウザを開くだけで対話できます。でも、企業で使うとなると、話は別です。実は、多くの生成AIは「入力した内容が外部のサーバーに送信されて処理される」という仕組みになっています(オプトアウト設定が可能なサービスもありますが、それには一定の設定作業が必要です)。

つまり、試しに使ってみたつもりが、誤って顧客情報や社内機密を入力してしまえば、情報漏洩のリスクが生じてしまうのです。

そうした背景があるため、情報システム部門や法務部門はとても慎重になります。「勝手に使ってはいけない」「使うならルール整備や事前承認が必要」という空気が社内にできあがり、まず試すだけでも一苦労になってしまうのです。

その一方で、「生成AIがすごいらしい」「OCRで業務効率化できるらしい」と、“らしい”ばかりの情報は溢れています。でも実際には、何をどう試せばいいのか。

どの部署のどの業務に使えるのか。手応えのある議論やアクションにつながらず、話が立ち消えていく……それが多くの現場で起きている現実です。

でも、本当に必要なのは、壮大な構想や全社横断の導入計画ではないのかもしれません。

まずは1台。AIを試すための、シンプルな環境をつくること。それだけで、社内の空気が少しずつ変わり始める可能性があります。



「動いてる1台」が、空気を変える

社内ネットワークでちゃんと動くか?現場業務と噛み合うか?レスポンスにラグがないか?こういった地味な確認こそが、AI導入の成否を左右するポイントです。

そしてそれは、大きな投資や全社プロジェクトでなくても、確認できます。

たった1台、AIを試すための1台のPCがあればいいのです。実際にその1台が動くだけで、チーム内の会話が変わり始めます。「この業務でも使えそうじゃない?」「意外と精度高いんだね」「逆に今はまだ導入しなくてよさそう」具体的な使用感を共有できるようになることで、AIに対する理解が深まり、現実的な判断ができるようになります。

つまりこれは、失敗しても構わない、リスクの低い一歩なのです。



それでも「1台だけ」が一番むずかしい

ところが、現実にはこの「1台だけ用意する」が最も難関になるケースも少なくありません。「数十台単位での購入が前提」「リース期間が長く、短期利用に不向き」「稟議に数週間~数ヶ月かかる」「中古PCの使用に対する社内の心理的ハードル」

「まず1台、試してみたい」だけなのに、それを実現する手段がない――これが、多くの情報システム担当者が抱えるリアルな課題です。



解決策:試せる1台を“軽やかに”手に入れる方法

そこで注目されているのが、再整備されたアップサイクルPCの短期レンタルという選択肢です。「AIを試したいけど、いきなり買うのはハードルが高い」という現場の声に応える、柔軟でスピーディな導入手段として人気が高まっています。



試用に最適なアップサイクルPCの特長

  • 性能も安心:専門業者により整備され、AI処理に必要なスペックを満たしたPCを用意

  • 短期レンタルOK:数日〜1ヶ月単位でも利用可能。必要な台数だけ、必要な期間だけ

  • サポートあり:設定やトラブル時のフォロー体制も万全。安心して試用に集中できる

  • 環境にも優しい:SDGsへの貢献という側面でも、社内説明がしやすい



【想定シーン】「たった1台」がもたらす変化のイメージ

実際の現場では、こんな使い方を想定できます。


経理部門で請求書OCRを試すケース

毎月大量に届く請求書の処理に時間をかけている場合、OCR(文字認識)を試すことで、手入力の手間がどれくらい削減できるのかを確認できます。AI導入の費用対効果を判断する手がかりにもなります。


営業部門で議事録自動要約を試すケース

会議後の議事録作成に時間がかかっているなら、自動要約AIを使ってどこまで正確に内容を要約できるか、1台のPCで検証できます。スムーズに情報共有ができれば、チーム全体のコミュニケーションにも良い影響が期待できます。

こうした小さな試行から得られる気づきは、想像以上に大きな推進力になります。



はじめの1台が、変化の起点になる

仰々しい稟議よりも先に、そっと動いている1台がある。それだけで、「うちもやってみようか」という空気が社内にじわじわと広がっていくことがあります。

情報システム部の片隅に「試せる1台」があること。それは、部署全体の学びや変化のスイッチになり得るのです。



次の一歩:まずは1台、試してみませんか?

「AIを試してみたい。でも、まず何から始めれば?」そんな方のために、アップサイクルPCの短期レンタルという気軽な選択肢があります。

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