top of page
執筆者の写真KOBAYASHI

異常気象の中で考える、便利さと環境の関係

更新日:9月26日


 9月になったというのに、東京はとても暑いです。まるで真夏日のようです。まさに「体が夏になる」。

 2023年の全国最高気温は、8月5日に福島県伊達市と10日に石川県小松市で40.0度を記録しました。また、群馬県桐生市では、最高気温35度以上の猛暑日が46日も観測されたそうです。2023年は、平年に比べ1.76度も気温が高かったようです。

 都市によっては人間の体温を超えるほどの高温になり、命の危機さえ感じます。実際、救急車のサイレンはひっきりなしに聞こえてきましたし、総務省消防庁のデータによると、この7月の熱中症による救急搬送者数は、全国で43,195人にも及びました。

 8月の平均気温は、名古屋で30.3度、大阪30.4度、福岡30.5度、広島30.7度でした。9月7日には福岡県太宰府市で35.0度に達し、猛暑日は47日目を観測したそうです。昨年の群馬県での記録を更新していますね。来年はこれをさらに上回るのではないでしょうか。考えただけでも恐ろしいです。

 異常気象だと言われていますが、将来的にはこれが平均気温になってしまうのではないかと心配になります。事実、気象庁のデータによれば50年前に比べ、猛暑日は3倍ほど増えているそうです。原因のひとつは、気候変動です。

 地球は生きていますし、過去には氷河期があったくらいですから、気候が変わることは不思議ではありません。ただ、我々人間がそれを加速させていることもまた事実です。便利さ・豊かさと環境破壊は密接な関係にあるからです。

 もちろん、便利で豊かな生活を追い求めるのは生物としてごく自然なことです。縄文時代の人だって、そこにエアコンがあったらきっと使っているでしょう。でも、だからといってそれを野放しにするのは、地球に対して、未来の子孫たちに対してあまりにも無責任な気がします。

 一気に大きな変革はできなくとも、自分ができることをひとつひとつ実行していくことで、こういった問題は解消の方向へ向かっていくのではないでしょうか。

「パソコンが古くなって動きも悪いし、新しく買おうかな…でも環境のことを考えてレンタルにしよう。」

 この選択だけでも、確かな一歩です。こう考える人が100人いれば、100台分の電子廃棄物を減らせるわけですから――。

閲覧数:0回

Commentaires


bottom of page